見えるということ
2026年2月18日
こんにちは。院長の櫻江です。
様々な感染症が流行っていますが、当院のメンバーたちはこの冬、今のところ誰一人として流行りの感染症にかかることもなく(少しの風邪などはありますが)元気に活動しています。
さて、今月書きたいと思ったテーマがあります。
それは「見る」ことと「見えている」ことの違いです。
経験の浅いスタッフの指導をするとき、私の「見えている」とスタッフの「見えている」というのは明らかに違うのです。
「なんで、今見えるのだろう、私・・・」とふと不思議に思いました。
思い返すと私も、経験の浅かった時に見えていなかったことが沢山ありました。
例えば、矯正を学び始めた15年ほど前、「何度も模型をみて、この後の歯並びを想像するのだけど、全く見えてこない」とか、「自分が曲げたワイヤーを指導してくれている先生に見てもらうと、カーブの誤りを瞬時に指摘されるのですが、自分では何度見ても誤りがよくわからない。なんなら自分では完璧と思っているのに、できていないことを指摘されハテナ?」など。
数々の「見えていない」を経験してきました。
つまり、「明らかに同じものを見ているのに、『見えている』『見えていない』という違いがこの世には存在するのです。」
じゃあ、なんで見えるようになったのか?
たぶんそれは、「見えるようになりたい」という諦めない気持ちや努力、患者さんにより良いものを提供したいという純粋な想いだと思っています。
といいながら、実は今でも見えていないものに毎日のように気づく日々です。無尽蔵です。
「学ぶ、できるようになる」楽しさをずっと追っていきたいです。
ついでに「見える」繋がりで乳歯の虫歯について、当院の方針をお伝えします。
乳歯の奥歯の虫歯はとても「見つけづらい」というお話です。
当院に3カ月に一度来院してくれる6歳の女の子がいます。
お母さまから、症例をブログに載せて良いと快諾いただきましたので、その子の虫歯の経過をお見せします。
当院では、乳歯の奥歯は通常、だいたい半年に1回はレントゲン写真(左右上下4枚)を撮らせてもらっています。
その理由は、歯と歯の間にできた虫歯(乳歯は特に)は目視で見つけづらいからです。
昨年の8月時点で小さな虫歯がありました。
サホライドという(歯が黒くなるけれど虫歯に良く効く)お薬を塗らせてもらい、フロスの使用もお伝えし経過観察としました。

昨日レントゲンを撮らせてもらうと虫歯がこのように大きくなっていました。

目視で見てもこの通り穴も開いていなくて、虫歯の判断が難しいです。

(因みに、写真の歯と歯の間の黒い筋みたいなものは、虫歯ではなく前に塗った「サホライド」です)
これがもっと大きくなると歯の上部のエナメル質も薄くなり、穴が開きます。この頃には神経に近い部分まで虫歯が進行していることが多いです。
乳歯なので生え変わる歯ではあるのですが、神経の治療を行うくらいになると、お子さんへの治療の負担も大きく、下にある永久歯や歯並びに影響が出ることもあります。
虫歯にならないことが一番ですが、当院ではこのように虫歯が大きくなる前にレントゲン写真を定期的に撮影させて頂き、確認しています。
「見える」ために必要最小限のレントゲンを撮って早期発見しています、というお話でした。
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